屋上防水工事の種類と、施工後の綺麗な状態を長持ちさせるお手入れ方法 ― プロが教える“失敗しないメンテナンス術” ―
建物を守るうえで欠かせない「防水」。
特に屋上は、雨・紫外線・温度差といった過酷な環境に毎日さらされているため、劣化が進むと雨漏りに直結します。
しかし、「どの防水工法が自分の建物に合うのか分からない」「施工後はどんなお手入れをすれば長持ちするの?」といった声を多く耳にします。
そこで本記事では、代表的な屋上防水工事の種類と、綺麗な状態を長く保つためのお手入れ方法、
そして絶対に避けたいNG行為を詳しく解説します。
また、末尾には私たち 株式会社植田 が提供するサポート内容も紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。
1.屋上防水工事の主な種類と特徴
屋上防水と一口にいっても、その工法や特徴はさまざま。
建物の用途、既存防水の状態、下地の痛み具合によって最適な工法は変わります。
ここでは代表的な4種類をご紹介します。
①ウレタン塗膜防水(密着工法/通気緩衝工法)
現場で液状のウレタンを塗り重ねて膜を作る防水工法です。
継ぎ目のない美しい仕上がりと複雑な形状にも対応できる自由度の高さが魅力。
・密着工法:既存防水が比較的健全な場合に有効
・通気緩衝工法:下地に水分が残っている可能性がある場合に使用。湿気を逃しながら施工できるため改修向け。
耐用年数:8〜12年
ウレタンは柔軟性が高く、重ね塗りによるメンテナンスも容易なため、戸建て・中規模ビル問わず人気の工法です。

②FRP防水(繊維強化プラスチック)
ガラス繊維と樹脂を組み合わせて硬い防水層を作る工法。
本来は船舶にも使われるほど強度が高く、ベランダや屋上の人が頻繁に歩く場所に最適です。
・とにかく硬くて強い
・工期が短く、その日のうちに歩行が可能
・摩耗しにくく、ツヤのある美しい仕上がり
ただし、広い屋上だと硬さゆえに伸縮が少なく、ひび割れリスクが上がるため注意が必要です。
耐用年数:10〜12年

③シート防水(塩ビシート/ゴムシート)
工場で均一に作られたシートを貼り付ける工法で、品質の安定性が高いのが最大の魅力。
特に塩ビシートは紫外線に強く、屋上の厳しい環境に適しています。
・厚みが均一でムラがない
・比較的施工がスピーディ
・仕上がりが美しくメンテナンス性も高い
耐用年数:
・塩ビシート:12〜15年
・ゴムシート:10〜13年
マンション・ビル・倉庫など大規模建物でもよく採用される工法です。

④ アスファルト防水(トーチ工法/熱工法)
アスファルトを含んだシートを重ねる工法で、防水工法の中でもトップクラスの耐久性があります。
・防水層が厚く強靭
・長年の実績があり、信頼性が高い
・施工後の安定性も抜群
耐用年数:15〜20年
大型ビルや公共施設など、耐久性が求められる場所に最適です。

2.綺麗な状態を長持ちさせる「おすすめのお手入れ方法」
施工が終わったらそれで安心…ではありません。
防水層はあくまでも「消耗品」。
日々のちょっとしたお手入れで、寿命は大きく変わります。
当社でも、正しいメンテナンスをされているお客様の屋上は、明らかに劣化スピードが遅いと実感しています。
① 月1〜3ヶ月に1回の清掃が効果絶大
排水口(ドレン)に葉っぱや砂が溜まると、雨水が流れず「水たまり」が発生。
これが劣化を早める最大の原因です。
ポイント
・ドレンのゴミを取り除く
・落ち葉が増える秋は頻度を上げる
・シート防水は特に砂が溜まりやすいので要注意
水がしっかり流れる状態に保つことが、最大のメンテナンスと言っても過言ではありません。

② 雨上がりの「水たまりチェック」
雨の翌日、晴れたのに一部だけいつまでも乾かない…。
そんな時は防水層の浮き・剥離の可能性があります。
・歩くとペコペコする
・風船のように膨れている
こうした症状は早期発見が重要。
放置すると内部の腐食や雨漏り被害に直結します。

③ 年1回の定期点検は必須
プロの目で見ると、一般の方が見逃しやすい“わずかな異変”が分かります。
・トップコートの摩耗
・シートの端部剥がれ
・立ち上がりの破断
・排水まわりの浮き
年1回の点検によって、修理費用を最小限に抑えられます。
④ 重いものを直置きしない
防水層は思った以上にデリケート。
下記は避けましょう。
・プランター
・エアコン室外機
・重い棚やDIY用品
置く場合は必ず「荷重分散板」を使用してください。
⑤ トップコートの定期塗り替え(ウレタン・FRP)
トップコートは防水層を紫外線から守る“日焼け止め”のようなもの。
塗り替え目安
・ウレタン:5〜6年
・FRP:5年
これを守るだけで、防水の寿命は倍以上変わります。
3.絶対に避けてほしい“NGお手入れ”
良かれと思ってやってしまいがちですが、実は“逆効果”な行為をまとめました。
① 高圧洗浄機の使用
表面が傷つき、防水層の剥離の原因に。

② 釘・ビス・スパイク靴などの使用
小さな穴でも雨漏りリスクは一気に上昇。

③ 防水層の上にホームセンターの塗料を塗る
既存防水と相性が悪く、ベタつき・剥離・膨れの原因に。

④ プランター直置き
底面の湿気が防水層を痛めます。
⑤ 補修テープでの“応急処置”
内部に湿気がこもり、状態をさらに悪化させることも多いです。
⑥ 排水口にネットをつける
実は一番詰まりやすく、水たまりの原因になります。
4.株式会社植田の防水工事とアフターサポート
防水工事は、施工して終わりではありません。
施工後のメンテナンスや点検体制こそ、お客様の建物を守る鍵になります。
株式会社植田では、
・各防水工法に精通した職人による確実な施工
・施工後の定期点検(施工完了から一年後)
・トップコートのメンテナンス提案
・雨漏り時の迅速な原因調査
・建物の状態に応じた最適な工法のご提案
といった一貫サポートを行っています。
また、施工記録・写真を残し、お客様に分かりやすく説明する「見える化施工」も好評です。
「どの工法がいいかわからない」「できるだけ長持ちする方法を知りたい」など、
どんなご相談でもお気軽にお声がけください。
現地調査・お見積りは無料で対応しております。
まとめ
・屋上防水にはウレタン・FRP・シート・アスファルトなどの種類があり、建物に合わせた工法選びが重要
・綺麗な状態を長持ちさせるには、清掃・チェック・トップコートの塗り替えがポイント
・高圧洗浄や釘打ち、プランター直置きなどの“NG行為”は絶対に避ける
・当社では施工からメンテナンスまで一貫サポートし、長く安心できる防水環境をご提供
屋上防水は建物を守る“最後の砦”。
適切なお手入れと信頼できる業者のサポートで、安心して暮らせる建物を維持していきましょう。










