外壁塗装費用の相場と工期の目安【管理会社・オーナー必見】
ビルやマンションの外壁塗装は、建物の美観を保つだけでなく、
雨漏りや劣化を防ぎ、資産価値を維持するために欠かせない工事です。
ただし、いざ計画を立てようとすると
「費用はどのくらいかかるのか?」「工期はどれくらい必要なのか?」
・・・といった疑問を持たれる方が多いのではないでしょうか。
本記事では、ビル・マンションの外壁塗装にかかる費用相場と工期の目安について、わかりやすく解説します。
管理組合や企業の担当者様が安心して工事を進められるよう、
見積もり時の注意点や工期短縮の工夫についてもご紹介します。
ビル・マンションの外壁塗装費用の相場
費用の算出方法
実際の見積もりは以下の要素によって変動します。
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足場代:安全性確保のため必須。費用全体の20〜30%を占めることもある。高層ほど高額。
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下地補修費用:ひび割れ補修やシーリングの打ち替えが必要な場合は追加あり。
- 塗料の種類:グレードによって単価が2倍以上違うこともあり。
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共用部の特殊施工:バルコニー・手すり・非常階段など。
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周辺環境への配慮:駅前・商業地・高速道路や線路近くなどで特別な養生や警備員、
夜間作業が必要な場合もあり。
👉 同じ面積でも「築年数・立地・劣化状況」で数百万円単位の差が出ることがあります。
塗料のグレードによる費用の違い
塗料の種類
塗装工事の材料費は「塗料の種類」で大きく変わります。
塗料の種類 | 耐用年数 | ㎡単価目安 | 特徴 |
---|---|---|---|
ウレタン塗料 | 7〜9年 | 1,800〜2,500円 | 低コスト、小規模補修向き |
シリコン塗料 | 10〜12年 | 2,300〜3,000円 | 標準仕様、コスパ良し |
フッ素塗料 | 15〜20年 | 3,800〜5,000円 | 高耐久、長期的に安定 |
無機塗料 | 20年以上 | 4,500〜6,000円 | 最高耐久、資産価値重視 |
遮熱・断熱塗料 | 12〜15年 | 3,000〜4,500円 | 光熱費削減、環境配慮型 |
長期的なコストパフォーマンスを考えると、
初期費用が高くても高耐久塗料を選ぶ方が結果的に安くなるケースが多いです。
「短期的に安く済ませたいのか」「長期的にメンテナンス回数を減らしたいのか」で選ぶ塗料は変わります。
塗料の種類や色、グレード、実際の外壁に適した塗料かどうか、など分からないことがあれば
いつでもお気軽にご相談ください。
マンション・ビルの規模別費用目安
大型物件の外壁費用の目安
実際の規模に応じた外壁塗装の概算相場は以下の通りです。
もちろん目安ですので、実際の状況によって変動しますが
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小規模マンション(延床1,000㎡前後): 400万〜700万円
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中規模マンション(延床2,000㎡前後): 800万〜1,200万円
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大規模マンション(延床5,000㎡以上): 2,000万円〜
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オフィスビル(延床3,000㎡程度): 1,200万〜2,000万円
※上記は一般的な相場であり、下地補修の有無や塗料グレードにより大きく変動します。
ビル・マンションの外壁塗装にかかる工期の目安
工期の基本スケジュール
一般的な中規模マンション(5〜10階建て)を例にした場合・・・
①足場組立・仮設工事(1〜2週間)
安全対策・飛散防止シートの設置など。
②高圧洗浄・下地補修(1〜2週間)
カビ・汚れ除去、ひび割れ補修、シーリング打ち替え。
③塗装工程(下塗り→中塗り→上塗り)(2〜3週間)
3回塗りが基本。塗料によって乾燥期間が必要。
④仕上げ・検査・足場解体(1〜2週間)
検査後に引き渡し。
合計すると 1.5〜2.5ヶ月程度が目安です。
(規模や立地によっては3ヶ月以上かかることもあります。)
また、外壁塗装以外の工事もする場合は当然のことながら、もう少し工期は長くなります。
工期に影響する要因
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建物の規模・階数:階数が増えるほど足場作業と塗布面積が増加する。
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入居者・テナントの状況:病院や店舗は「夜間・休日工事」が必要な場合あり。
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季節・天候:梅雨や台風時期は作業できない日が増える。
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追加工事の有無:防水工事や屋上改修を同時施工する場合あり。
管理会社やオーナーとしては、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。
見積もり依頼時のチェックポイント
見積もりは「価格の安さ」だけで決めるのは危険です。必ず以下を確認しましょう。
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内訳の透明性:足場・洗浄・下地処理・塗装、それぞれの費用が分かれているか。
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保証内容:塗膜保証は何年か?どこまで対応してくれるか?
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アフターフォロー:定期点検や緊急対応の有無。
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施工実績:類似規模のビル・マンション施工経験があるか。
「安さだけで選んで手抜き工事」というトラブルは少なくありません。信頼性を確認することが重要です。
工期短縮・コスト削減の工夫
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オフシーズン発注:冬や真夏は依頼が減るため、コスト交渉がしやすい。
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工事の同時実施:足場をかけるタイミングで防水工事・屋根塗装も一緒に行うと結果的にコストを抑えられる。
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最新塗料の導入:高耐久塗料を使い、将来の塗り替え回数を減らす。
よくある質問(FAQ)
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Q. 工事中は入居者やテナントにどんな影響がありますか?
→ 窓が開けられない、洗濯物が干せない、一時的な騒音など。事前説明で理解を得ることが重要。 -
Q. 塗装工事の耐用年数は必ず守られますか?
→ 気候や環境によって前後するため、定期点検と部分補修が必要。
まとめ
ビルやマンションの外壁塗装は、費用で数百万円単位、工期で数ヶ月単位の大きなプロジェクトになります。
企業さまの大切な資産を守るためにも、手抜き工事をしたりするような安心できない会社には任せられません。
だからこそ「相場を知り」「工期の目安を理解し」「信頼できる業者に相談する」ことが成功のポイントです。
弊社では、建物規模や使用目的に合わせた最適なプランをご提案しています。
調査から施工、完工まで一貫して株式会社植田にお任せください。
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