【工場改修工事前に必須】外壁・屋根の診断内容をわかりやすく解説!
工場や倉庫の改修工事を検討している方にとって、事前の建物診断は非常に重要です。
とくに外壁・屋根は、風雨や紫外線にさらされるため、劣化が進みやすい部位。
今回は、工場改修工事前に行う外壁・屋根診断の具体的な内容と、その目的・メリットについて、わかりやすくご紹介します。
■ なぜ診断が必要なのか?
「とりあえず塗ればいい」「壊れてから直せばいい」では、余計なコストや長期の稼働停止につながるリスクがあります。
事前の診断によって、以下のような効果が得られます:
- 劣化の早期発見でコストダウン
- 適切な補修方法の選定
- 安全性・耐久性の向上
- 工事の計画が立てやすくなる
■ 外壁診断の主な内容
- 目視調査
まずは人の目で劣化をチェックします。主なチェックポイントは:
- クラック(ひび割れ)の有無
- 塗膜のチョーキング(白い粉)
- サビ、腐食(特に金属系)
- コーキングの劣化
- 打診調査
タイルやパネルの外壁では、浮きや剥離のリスクを確認するために打診棒やハンマーで叩いて異音を確認します。
- サーモグラフィー調査
赤外線カメラで温度のムラを撮影し、目に見えない劣化や内部の浮き・水分の蓄積などを調べます。
- 含水率・硬度測定
壁材にどれだけ水分が含まれているかをチェック。水分が多いとカビや劣化の進行が早まるため、重要なポイントです。
■ 屋根診断の主な内容
- 高所目視調査(またはドローン調査)
金属屋根や折板屋根のサビ・ボルトのゆるみ・穴あきなどを確認。
安全確保のためドローン調査が主流になりつつあります。
- 雨漏り調査
屋根裏や天井からの水染み・断熱材の湿りなどをチェック。
水の侵入がどこからか起きていないか確認します。
- 赤外線調査(必要に応じて)
屋根材の断熱不良や水分の侵入をサーモグラフィーで確認。
人が登らなくても調査できるため安全性も◎。
■ その他に確認すべきポイント
- 排水機能やドレン(雨水の流れ)の確認
- 通気口や設備の取り合い
- 塗膜の厚さや密着状況
- アスベストの有無(古い工場では要注意!)
■ 診断結果をどう活かす?
診断によって、以下のような改修計画を正確に立てることができます。
- 塗り替えか張り替えかの判断
- 部分補修か全面改修かの判断
- 断熱・防水工事の必要性
- 耐久年数やメンテナンス計画の提案
工場の稼働状況や工期も加味しながら、最適な工事計画を立てる土台になるのがこの診断です。
■ まとめ:診断は“工場を守る最初の一歩”
外壁や屋根の診断は、「補修の前にやるべき面倒な作業」ではなく、建物の寿命を延ばし、工場の稼働を守る重要なステップです。
見た目がキレイでも、内部で劣化が進んでいるケースも少なくありません。ぜひ、改修工事前には専門業者による丁寧な診断を受けましょう!
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