必見!実はとっても重要!「シール工事」とは?
■ シール工事(コーキング工事)って何?
シール工事とは・・・コーキング工事と同じ意味です。
建物の外壁や窓のサッシ、床の目地などに施される防水・気密を目的とした施工のことです。
具体的には、「コーキング材」や「シーリング材」と呼ばれる弾力性のあるゴム状の素材を、
建物のつなぎ目(目地)や隙間に充填する作業を指します。
■ なぜシール工事が必要なのか?
工場や倉庫、ビルなどの大規模建築物は、常に外気や雨風にさらされています。
その中で、シール材は以下のような重要な役割を果たしています。
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防水性の確保:雨水の侵入を防ぎ、内部の腐食や漏水を防止
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気密性の維持:空調効率を高め、省エネ・快適な環境を実現
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建物の保護:構造材や仕上げ材の劣化を防止
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地震・振動への対応:伸縮性のある材質で、建物の動きに追従
■ 劣化するとどうなる?
シール材は時間の経過とともに、硬化・ひび割れ・剥離などの劣化が進みます。
劣化したまま放置すると…
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雨漏りや結露による設備の損傷
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カビ・腐食の発生による衛生環境の悪化
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修繕費用の増加や稼働停止のリスク
といった問題が発生する可能性があります。
実際に雨漏りの多い箇所は屋根や屋上だけではなく、
サッシ廻りや取り合い部のシーリングからも多く発生しております。
■実際の手順(例)
それでは、シール工事がどのように行われるのか、一般的な手順をご紹介します。
① 現地調査・点検
まずは、目地やサッシまわり、外壁の状態を目視・触診・打診などで調査します。
劣化の程度や素材の種類、工法の違いを踏まえ、適切な施工方法を計画します。
② 既存シール材の撤去
劣化した古いシール材をカッターなどを使って丁寧に除去します。
この作業を丁寧に行わないと、新しいシーリング材の密着性が損なわれます。
③ 清掃・養生
隙間(目地)周辺の汚れ、ほこり、油分を清掃し、接着性を高めます。
同時に、周囲の壁やガラスなどを汚さないように養生テープで保護します。
④ プライマー塗布
目地に**プライマー(接着促進剤)**を塗布し、シーリング材との密着性を向上させます。
この工程を省くと、施工後すぐに剥がれてしまう可能性があるため非常に重要です。
⑤ シーリング材の充填
シーリングガンを使って、均等に材料を目地に充填します。
気泡が入らないよう注意を払いながら、適切な厚みで施工します。
⑥ へら仕上げ
ヘラで表面を整えながら押し込むことで、密着性を高めつつ美観を整える工程です。
ここでの仕上がりが外観に大きく影響します。
⑦ 養生テープの除去・硬化
仕上げ後、速やかに養生テープをはがし、そのまま硬化させます(24時間〜数日)。
硬化後は簡単に触れたり押したりしないよう注意が必要です。
■ どれくらいの頻度でメンテナンスすべき?
一般的には、10年前後がシール材の寿命と言われていますが、
日射や気温差の大きい環境下では、5〜7年ごとの点検・打ち替えが推奨されます。
特に、工場や物流倉庫のように大型で過酷な環境では、定期的な点検が非常に重要です。
■ まとめ:早めの点検・工事が安心につながる
シール工事は目立たない部分の工事ですが、建物の寿命や機能を左右する「縁の下の力持ち」です。
「雨漏りが起きてから」では遅いため、計画的な点検と早めの対応が、コストと安心の両立につながります。
気になる方は、株式会社植田まで、お気軽にご相談ください!