防水工事におけるアセトン拭きの役割
防水工事の工程の1つにアセトン拭き(脱脂作業)というものがあります。一体何のために行われるのでしょうか?
アセトンとは・・・?
シンナーの一種で、有機溶剤になります。特徴としては、油脂を溶かすことがあげられます。
トップコートの塗り替えをおこなう際、表面の古くなった塗膜を除去し、油膜をしっかり拭き取ってから防水工事は行われます。
その役割、重要性をみていきましょう
1. 油分や汚れの除去
施工面には油分、埃、手の脂、旧塗膜の残りなどが付着していることが多く、
これらがあると防水材や接着剤の密着性が低下します。
アセトンは強力な脱脂効果があるため、表面をクリーンにすることで施工の品質を向上させます。
2. 密着性の向上
防水材(ウレタン防水、FRP防水、シーリング材など)は、施工面との密着が非常に重要です。
アセトンで拭き取ることで、表面に付着した不要な成分を除去し、防水材がしっかりと定着しやすくなります。
3. 施工不良の防止
施工前に適切な処理をしないと、防水層が剥がれる、浮きが発生する、
または硬化不良が起こるなどのトラブルが発生する可能性があります。
アセトン拭きによって、こうした施工不良を未然に防ぐことができます。
特にFRP防水やウレタン防水では、プライマーの効果を最大限に引き出すためにもアセトン拭きが重要とされています。
ただし、アセトンは揮発性が高く、強力な溶剤なので、換気を十分に行いながら作業することが必要です。