防カビコーティングの種類
前回ご紹介した工場の防カビコーティングについて
今回は防カビコーティングの種類についてさらに詳しくご紹介させていただきたいと思います。
前回ご紹介したとおり
工場の改修では、カビの発生を防ぎつつ、作業環境の安全性・耐久性・メンテナンス性を考慮する必要があります。
食品工場、医薬品工場、化学工場など、業種によって求められる衛生基準が異なりますが
一般的に防カビコーティングは以下の3種類が有効です。
1. 光触媒コーティング(長期間の防カビ対策向け)
仕組み
光触媒(主に酸化チタン)を含むコーティング剤を塗布し、紫外線(UV)や可視光線と反応させてカビや菌を分解・抑制します。
特徴
✅ 耐久性が高く、長期間(10年以上)効果が持続
✅ 化学薬品を使用しないため、環境に優しく安全
✅ 抗ウイルス・防臭効果も期待できる
✅ 屋内・屋外どちらでも施工可能(特に外壁・屋根・換気システムに適している)
適用エリア(工場改修での活用例)
- 屋根・外壁(雨や湿気の影響を受けやすい箇所)
- エアコンフィルター・換気ダクト(湿気がこもりやすい場所)
- 作業場の天井や壁(衛生管理が求められる環境)
注意点
- 紫外線が必要なため、暗所では効果が出にくい
- 施工には専門業者による塗布が必要
2. 抗菌・防カビ剤コーティング(即効性重視の対策向け)
仕組み
カビの発生を抑える**抗菌成分(有機系 or 無機系)**を含むコーティング剤を塗布し、表面に菌が繁殖しにくい状態を作る。
特徴
✅ 施工が比較的簡単で、短時間で完了(部分的な改修にも適用しやすい)
✅ 即効性があり、施工後すぐに効果を発揮
✅ 食品衛生法対応のタイプもあり、食品・医薬品工場でも使用可能
✅ 防水性を兼ね備えた製品もあり、湿気対策にも効果的
適用エリア(工場改修での活用例)
- 食品工場の床・壁・天井(衛生管理が重要な場所)
- 製造ライン・機械設備の周囲(カビ・菌が発生しやすい環境)
- 冷蔵・冷凍庫内部(結露が発生しやすく、カビが繁殖しやすい)
注意点
- 効果の持続期間が短め(数ヶ月~数年で再施工が必要)
- 一部の薬剤は金属腐食や人体への影響に注意が必要(食品工場では食品対応タイプを選定)
3. ナノコーティング(防カビ・防汚・防水を兼ね備えた対策向け)
仕組み
ナノサイズの粒子が表面に密着し、カビや汚れの付着を防ぐと同時に、撥水・撥油効果を発揮する。
特徴
✅ 汚れ・水分・油分が付着しにくくなるため、メンテナンスコストを削減
✅ 無色透明で、金属・プラスチック・ガラス・コンクリートなど多様な素材に適応
✅ 防カビ・防水・防汚を一度に実現できる
✅ 化学薬品を使用しないため、安全性が高い
適用エリア(工場改修での活用例)
- 製造ラインの機械・設備表面(カビ・汚れが付きにくくなる)
- 食品加工場のシンク・作業台・床(水分を含みやすい場所の防水・防汚)
- 貯蔵タンクや配管の外装(結露によるカビ・サビの発生を防ぐ)
注意点
- 費用が高め(広範囲施工の場合はコストに注意)
- 効果を維持するには、定期的なメンテナンスが推奨される
工場の環境別 防カビコーティングの選び方
環境・エリア | おすすめの防カビコーティング | 理由 |
---|---|---|
屋根・外壁 | 光触媒コーティング | 長期間の防カビ・防汚効果が期待できる |
換気設備・エアコン | 光触媒コーティング or ナノコーティング | 空気中のカビ・菌を分解し、内部の汚れも防げる |
食品・医薬品工場の壁・床 | 抗菌・防カビ剤コーティング | 食品衛生対応のコーティングで安全性を確保 |
機械・製造ラインの設備 | ナノコーティング | 防カビ・防汚・防水を同時に実現 |
冷蔵・冷凍庫内部 | 抗菌・防カビ剤コーティング | 低温・高湿度環境でもカビの発生を防ぐ |
工場改修時の防カビコーティング施工のポイント
✅ 業種に応じたコーティング選定(食品工場なら食品対応、医薬品工場ならGMP対応の製品を選ぶ)
✅ 施工後の維持管理を考慮する(定期的なメンテナンスのしやすさも重要)
✅ コストと耐久性のバランスを取る(長期間持つ光触媒 vs. 短期間でも即効性がある抗菌コーティング)
✅ 環境負荷や安全性を確認する(工場の従業員の健康に影響がないかチェック)
まとめ
工場改修での防カビコーティングは、長期的な耐久性・即効性・防汚・防水効果を考慮して選ぶことが重要です。
✅ 屋外や換気設備には「光触媒コーティング」
✅ 食品・医薬品工場には「抗菌・防カビ剤コーティング」
✅ 機械や設備の保護には「ナノコーティング」
を使い分けることで、工場の環境を最適化し、カビの発生を抑えながらメンテナンスコストを削減できます。