塗床工事とは?
塗床工事とは、コンクリートやモルタルの床面に塗料を塗布し、保護や機能性を向上させる工事のことです。
主に工場、倉庫、駐車場、食品加工施設、病院などで用いられ、耐久性や防塵、防滑性を高める目的で施工されます。
塗床工事のメリット
1. 耐久性の向上
塗床工事を行うことで、床面が摩耗や衝撃に強くなります。
特にフォークリフトや重機が頻繁に使用される現場では、耐久性のある床材が求められ、ひび割れや剥がれを防ぐことで、長期間にわたって安定した床面を維持できます。
2. 防塵・防汚性能
塗床は表面が滑らかでほこりや汚れが付きにくいため、清掃が容易になります。
特に食品工場や病院では衛生管理が重要視されるため、塗床工事は欠かせません。
また、防汚性に優れた塗料を使用することで、油や薬品の染み込みを防ぎ、美観を保つことができます。
3. 防滑性能
床が滑りやすい環境では、安全性を確保するために防滑性のある塗床材が必要です。
特殊な塗料を使用することで、滑りにくい床面を作ることが可能であり、特に食品加工工場や飲食店の厨房、プールサイドなどでは防滑性が求められます。
4. 耐薬品性
化学工場や研究施設などでは、薬品が床にこぼれることがありますが、塗床工事を行うことで薬品による腐食や劣化を防ぐことができます。
特に、酸やアルカリに強い塗料を使用することで、長期間にわたって耐薬品性を維持できます。
5. 美観の向上
塗床工事により、床面を美しく仕上げることができます。
カラー塗装を施すことで、ゾーニング(エリア分け)や安全ラインの設置も可能となり、視認性を高めることができます。
特に、工場や倉庫では、通路と作業エリアを色分けすることで、安全対策を強化できます。
※ゾーニング:作業エリアを色分けし、視認性を向上させる手法。
塗床工事の種類
1. エポキシ樹脂塗床
エポキシ樹脂を使用した塗床で、耐摩耗性や耐薬品性に優れており、工場や倉庫、病院など幅広い分野で採用されています。
施工後の仕上がりが光沢感のある美しい床面になるのが特徴です。
2. ウレタン樹脂塗床
柔軟性があり、耐衝撃性に優れているため、駐車場や体育館などの床に適しています。
また、ひび割れを起こしにくい特性があり、振動が多い場所にも向いています。
3. アクリル樹脂塗床
速乾性が高く、短期間で施工が完了するため、営業を止められない施設や店舗に向いています。
特に、飲食店やスーパーなどの店舗では、夜間に施工して翌日から営業できるメリットがあります。
4. 無機質系塗床
セメントベースの塗床で、耐熱性や防火性が求められる環境に適しており、高温環境下での使用が想定される食品加工工場や製鉄所などで使用されます。
施工の流れ
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下地処理 :既存の床面の汚れや塗膜を除去し、グラインダー処理やサンドブラストを施して塗料の密着性を高めます。
※グラインダー処理:表面の凹凸を削る作業
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プライマー塗布 :下地と塗床材の密着性を向上させるため、専用のプライマーを塗布します。
※プライマー:下地処理の一環として塗る下塗り材
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塗床材の塗布 :使用する塗料の種類に応じて、ローラーやスプレー、コテを使って塗布します。必要に応じて複数回重ね塗りを行います。
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仕上げと乾燥 :表面を均一にならし、乾燥させます。塗料によっては完全硬化まで数日かかることもあります。
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最終確認と養生撤去 :施工後の仕上がりを確認し、問題がなければ養生を撤去して施工完了となります。
施工後のメンテナンス
施工後の塗床を長持ちさせるためには、適切なメンテナンスが重要です。
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定期清掃 :表面に汚れが蓄積すると、塗膜の劣化が早まるため、定期的に清掃を行いましょう。特に油汚れや薬品がこぼれた場合は、速やかに拭き取ることが重要です。
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軽微な傷の補修 :ひび割れや剥がれが発生した場合は、早めに補修を行うことで、劣化の進行を防ぐことができます。専用の補修材を使用して、小さな傷の修復を定期的に行うと、耐久性が向上します。
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定期点検 :年に1〜2回、専門業者による点検を受けることで、見えない部分の劣化を早期に発見し、適切な対応ができます。
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再塗装 :長期間使用すると塗膜が摩耗するため、必要に応じて再塗装を行い、機能性を維持しましょう。
まとめ
塗床工事は、床の耐久性を向上させるだけでなく、防塵、防滑、耐薬品性など多くのメリットがあります。
適切な施工方法とメンテナンスを行い、安全で機能的な床環境を整えましょう。